TANAKA BLOG

written by 田中 淳夫

この季節を迎えると••••

ほぼ、桜も満開なり、新しい環境での生活をスタートさせた人も多いのではないでしょうか?

少し前の話しになりますが、3月には何人かの卒業式の為のセットをさせていただきました。

時代は変われど、エモーショナルな風景は変わらないのでしょうね。

自分の卒業式のことを思い出したりして••••

もう会えなくなるね。なんて、センチメンタルになったのに、それぞれみんな、いまはいまを生きている。

かつて過ごした時間の記憶は、時々濃くなったり、薄くなったり、まるっきり忘れたり。でもしっかりと今の一部になっている。

きっと、卒業して涙した人達にも、これから素敵な出会いがあるんだろうなぁ。

と同時に、自分の小学校の卒業式に母がハンカチで涙を拭う姿を思い出しました。

その頃、???なんでお母さんが泣くの?と不思議だったんですよね。

いまは•••少しずつわかります。

教えてるつもりが、教わっている。

差し出してるつもりが、それ以上にもらっている。

その反転にふと気がつくとき、家族のみならず、職場やそれ以外でも、あぁ、豊かな時間が流れているんだなぁ••••と思う瞬間があるのです。

そんなことを思いながら、柔らかな暖かい朝を迎えています。

つい最近まで、空気を切り裂くように歩いていた道を。

いつしかコートを着なくなった僕のからだを、春の木漏れ日がそっと包み込んでくれました。