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歴史

こんにちは、クリスマスですね🎄

クリスマスマーケットの発祥地といわれるドイツでは、2500以上ものクリスマスマーケットが開かれているそうです。
ドイツから始まったクリスマスマーケットは、ヨーロッパ各都市に広がり、アメリカを経て今や全世界に広がっています。
通常は11月末から12月24日の午前中までの約1ヶ月間に渡るアドヴェント期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に開かれます。
今回は、寒い冬に人々を楽しませてきたクリスマスマーケットの歴史について少しだけ触れてみたいと思います。

ドイツは962年にザクセン王朝のカールが神聖ローマ帝国の皇帝となって以来たくさんの小国が帝国の一員となり発展した国です。
一部の小国は支配されることを嫌い、独立を望んでいました。
これらの街に市を開く権利が与えられ、年に2~3回ほど都市の中心となる広場で大きな市を開いたのです。
その中の一つが年末に開かれる冬の市で、これが後にクリスマスマーケットへと発展していきました。

クリスマスマーケットはドイツ語ではヴァイナハツ・マルクトと呼ばれています。

12月の市でクリスマス飾りが売られるようになったのは、実は中世以降のこと。
この市場で力を持っていたのはギルドと呼ばれる手工業の組合だったのです。
年に一度の大イベント“クリスマス”を利用しない手はないと、銅や木製の手工芸品を大量に造り、マーケットで売るようになりました。
実はクリスマスツリーの飾り付けを始めたのも、西南ドイツの手工業組合の家だったと伝わっています。
19世紀後半には貴族の館でクリスマスツリーが立てられるようになったようです。

ドイツの王侯貴族によってヨーロッパ各地へと広がりました。
クリスマスイルミネーションが美しいフランスにクリスマスツリーが伝わったのは、ブファルツ選帝候の娘リザロッテが、ルイ14世の弟「オルレアン公爵」のもとに嫁いでからです。
1710年にフランスの宮廷で初めて、ツリーを飾りました。
また、トナカイが引く橇に乗ってやってくるサンタクロースは実在する人物なのです。
モデルになったのは、トルコのミュラという町のニコラウスという名前の司教さん。
かつて、トルコをローマ帝国が支配していたころの話で、ここはキリスト教の町だったのです。
彼はとても慈悲深く、子供を救ったり海を鎮めたりと生前の功績が認められ聖人となっています。
貧しい家の姉妹を助けるために家の煙突から金貨を投げ入れ、それが暖炉の近くにあった靴下にたまたま入ったという伝説が残っています。
ここからプレゼントを長靴や靴下にプレゼントを入れるという風習が始まったようです。
今までフィンランドがサンタクロース発祥と思っていましたが実は違ったのです。
歴史って辿ってみると面白いものですね!
歴史を感じながら、飾り付けをして穏やかにお家時間を過ごしてみるのも良いですね。

香川 智之

Stylist

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